会ってもいないのに先の事 ― Kazu
夫には、子供が欲しいと言い出せずに、年月が過ぎてしまった。
私:″ 迷ってる。我慢して子作りの話を持ちかけるか。″
私は話題を変えた。
私:″奥さんは、年取っても女でいたいっていう感じじゃないの?″
彼:″ん~、そのへんは俺には分からないよ。
でも、俺は嫁に合わせてそうなったから、今の生活で良いとは思ってるよ。
今、ふっと思ったんだけど、もしよりちゃんが離婚したら、実家近くに帰るよね?
なんか、それは寂しいなぁ・・・って、まだ会ってもいないのに、そんな先のことを心配してしまうのが、俺の悪い?とこなんだよ。″
私:″ 似たような事、思ってた。
どうしようって思ってたんだけど・・・
ずっと、職場に通える範囲に住んで、旦那が定年するまで暮らしていくと思ってた。
いずれ、旦那の実家に帰るかもしれないけど、それは定年後かなとか。
だけど、一昨日、夫が○○か△△、◼️◼️のどこかに転勤するかもと言われて・・・
まだ確定はしていないけど、Kazuさんに会いだして、のめり込んだりでもしたら、別れるとき辛くなるんじゃないかと昨日考えてた。″
この頃の夫婦の関係はというと、子供の件にしろ、いつもお互いが相手の悪い所を否定し合い、話が前に進まない状態だった。
その為、脳内では、Kazuさんなら何でも分かり合えるだろう存在になっていた。